ニシの生活

ギター、DIY、読書日記

悩みをなくすオススメの本「反応しない練習」を読んだ感想・レビュー

私が最近読んだ本の中で、オススメの本を紹介したいと思います。
その本とは、草薙龍瞬著「反応しない練習」です。

「反応しない練習」とはどんな本?

ブッダの説いた原始仏教の教えを現代版にわかりやすく言い直したような内容で、宗教チックな雰囲気はなく、日常の心の問題を扱っていてどちらかというとアドラー心理学の教えと似たような雰囲気を感じました。
この本、実はビジネス系YouTuberとして有名なマコなり社長が動画の中で紹介していて、私はそれを見て興味を持って読んでみたのですが、久々の「当たり」の本だと感じました。

人生にはいろんな悩みがあります。
・職場に気の合わない同僚がいる
・自分より優れた人に嫉妬している。
・仕事で失敗した
・自分に自信がない 
などなど・・・。
この本ではこのような悩みに対する向き合い方を教えてくれます。

この本を読んでいると、「悩まない考え方とはこういうものか!」と気付かされる部分が多く、気持ちが晴れやかになっていきます。
読んでいると癒し効果があるので、スキマ時間があると暇つぶし感覚でこの本を読んでいたくらいです。

なるほど!と思った3つのポイント

ここから、この本でハッと気付かされた重要ポイントを紹介したいと思います。

ムダな「反応」をしない

悩みをなくすにはムダな「反応」をしないことです。
「反応」というのは「心の反応」、たとえば嫌いな人に言われた言葉に腹を立てた、といったようなことです。
「反応」をしないためには心の状態を理解すること。
日常の中には外部からの刺激が多くあります。
心の状態を見つめる習慣があるのと無いのでは心の安定に違いがある気がします。
私の場合は、嫌なことがあってイラッとすることもあります。以前までの私は心の状態を見つめる習慣が無く、いつまでも嫌なことを考え続けてずっとイライラしていました。
ですが、心の状態を見つめることができれば、心の状態をコントロールしようとすることができます。嫌なことがあっても、こんなことを気にしていたら時間と労力がもったいないな、と考えるようにしています。立ち直るまでの時間がかなり短くなったように思います。

ムダな「判断」をしない

「判断」というのは言い換えると思い込みや決めつけのことです。
この本では「自分は絶対に第一志望の大学に合格しないといけない」といったような強迫観念をムダな判断として取り挙げています。
目標を持つことはいいことですが、それが達成できなかったときに自分を追い込むような考え方をするのは危険だということです。

他にも、「失敗した」とか、「他人と比べて自分は劣っている」といった劣等感を持つこともムダな判断です。
ムダな判断というのは、事実とは別のものです。ある種、自分の勝手な解釈であり自分の頭の中にある「妄想」だとこの本では言っています。

以前、私は仕事でプレゼンテーションをする機会がありました。私は人前で話をすることに苦手意識があり、プレゼンが終わった後、今回もうまくいかずみっともない姿を晒してしまったと落ち込んでいました。
ところが、その数日後、会社の先輩からわかりやすいプレゼンだったねと声をかけられました。
私はこのことから、自分の判断なんて取るに足らないものなんだと実感しました。自分は勝手に自分で考えたことで悩んでいただけなのでした。
人がどう思うかわからないことで思い悩むのはムダなことなのです。
たまたまこの場合は先輩から好意的なコメントをもらって気付くことができましたが、そうでなくても自分の「妄想」で苦しむ必要はありません。
他人は他人、自分は自分。自分のできることを尽くしたのなら自分を責めてはいけないということです。

「欲」を持っても良い

この本を読んでいて1つ意外だったのが、「欲」を持ってもいいということでした。
仏教というと世俗から離れて欲を捨てるというイメージを持っていたのですが、そうではないらしいです。
逆に「欲」をモチベーションとして目標を持って日々を生きることは好ましいそうです。

確かに、目標を持って日々努力を積み重ねていくことは人にとって大事なことのように思えます。
そうした努力が日々の活力になっていると感じることもあります。

ただし、「欲」に縛られて、欲求を満たすための日々の生活が苦痛になってしまうのは好ましくないそうです。
大事なのは「欲」を追いかけている自分が今、「活き活きしている」のか「つらい」のかに気付くことのようです。

まとめ

今回はオススメの本として「反応しない練習」という本を紹介しました。
実際、私はこの本を読んで悩んだり落ち込んだりすることがかなり少なくなったように思います。
それに、仮に落ち込んだとしても、「いま自分は落ち込んでいるな」と自分の心の状態に気付けるようになり、地に足をつけて生きている実感を持つことができました。
周囲に振り回されず、悩み少なく日々を過ごすにはオススメの本です。
いまもし何か気になっている、悩んでいることがある方は、読んでみると気持ちが軽くなるかもしれません。